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初めての一人暮らし!引っ越しの全体スケジュールを把握しよう
初めての一人暮らしで引っ越しが決まったら、まずやるべきことの全体像を把握することが最優先です。「何から手をつければいいかわからない」と感じている方も、時系列で整理すれば一つずつ確実に対応できます。
一般的なスケジュールとしては、物件が決定した後に引越し業者の見積もりなど準備をスタートし、引っ越しの2週間前までにはライフラインの手続きを済ませます。1週間前には住所変更の準備を行い、当日は搬入作業と新居の確認に集中します。さらに、入居後14日以内には転入届の提出など、公的手続きを忘れずに済ませる必要があります。時系列で整理しておくことで、直前になって慌てるリスクを大きく減らせるでしょう。
一人暮らしの引っ越しは、手配や手続きをすべて自分で管理する必要があります。やることをリスト化しておけば抜け漏れを防げるだけでなく、進捗が可視化されて心理的な負担も軽くなります。
本記事では、物件契約後から入居後の手続きまで「いつ・何をすべきか」を時系列のリスト形式で解説します。
目次
【STEP1】物件決定~2週間前までにやることリスト
一人暮らしの引っ越しはまず、業者の手配と現住居の解約手続きから行いましょう。ここでは、物件決定後から2週間前までにやることをリストで整理します。
引っ越し業者の相見積もりと予約
引っ越し費用を適正に抑えるためには、必ず相見積もりを取りましょう。少なくとも3社以上を比較すると、料金の相場感がつかめるだけでなく、サービス内容の違いも見えてきます。
効率よく進めたい場合は、一度の入力で複数社へ依頼できる一括見積もりサイトも活用できます。ただし、提示された最安値だけで判断するのではなく、料金の内訳や追加費用の有無、希望日に対応可能か、段ボールの提供や家具の設置といったオプション内容まで細かく確認しましょう。
引越し業者の予約は、物件が決まった段階で動き出すのが理想です。特に2〜4月の繁忙期は予約が集中しやすく、直前では希望日が埋まってしまうことも珍しくありません。
自分の荷物量と予算のバランスを見ながら、納得できる業者を早めに確保しておきましょう。
現在の部屋の解約手続き(賃貸の場合)
賃貸物件に住んでいる場合、引っ越しが決まったら早めに解約手続きを進める必要があります。
まず確認したいのが「解約予告期間」です。民法617条では期間の定めのない賃貸借について解約申入れの規定がありますが、実際の予告期間は賃貸借契約書の特約に従います。退去の1ヶ月前までとする契約が多い一方、2ヶ月前を条件とする物件もあるため、契約書を必ず確認しましょう。
連絡は管理会社または家主へ電話で行いましょう。その後「解約通知書」の提出を求められる場合もあります。書面の提出日が正式な受付日となる場合も多いため、口頭連絡だけで安心しないことが大切です。
もし連絡が遅れてしまうと、退去後も予告期間分の家賃が発生するため、注意が必要です。
月極駐車場や駐輪場、インターネット回線などの付帯契約がある場合は、それぞれ個別に解約が必要です。退去に関わる契約を一度リストアップし、漏れなく手続きを進めましょう。
関連記事:賃貸退去の連絡はいつまでに誰にすべき?退去までの流れや注意点について解説
粗大ゴミの処分と不用品の整理
粗大ゴミや不用品の処分は、物件が決まった段階ですぐに着手しましょう。自治体の回収サービスは予約制で、収集日が数週間先になることもあるためです。「新居で使うかどうか」を基準に判断し、迷うものは思い切って整理しましょう。
粗大ゴミの処分方法は、自治体の回収サービスを利用するか、民間の回収業者へ依頼するかの2通りです。自治体回収は比較的安価ですが予約制で、収集日も限られています。収集日が2〜4週間先になることもあり、申し込みが遅れると引っ越し日に間に合わなくなってしまうことも......。そうならないためにも、物件が決まった段階で確認しておくと安心です。
一方、まだ使える家具や家電は、フリマアプリやリサイクルショップで売却すれば処分費用の節約につながります。「処分するもの」「持っていくもの」「売却するもの」といった仕分けを早めに行い、計画的に身軽な状態を整えましょう。
新居用家具・家電の購入と配送手配
冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・照明・ベッド(または寝具)・カーテン・テーブルといった家具・家電の購入は、必ず新居の採寸を済ませてから行いましょう。設置スペースだけでなく、玄関や廊下などの搬入経路を確認しないと「部屋に入らない」というトラブルにつながります。
配送日は引っ越し日と近づけると効率的ですが、当日に荷物が集中しすぎると受け取り対応に追われてしまいます。可能であれば入居直後に必要なものを優先し、日程を分散させると安心です。
また、家電量販店の「新生活応援」セールやセット割引を活用すれば、費用を抑えながら一式を揃えられます。
カーテンや寝具、基本的な家電は入居当日に必要になるものです。当日に確実に受け取れるよう、配送日時は余裕をもって調整しておきましょう。
【STEP2】1週間前~前日までにやることリスト
電気・ガス・水道の解約と開始手続き
引っ越し1~2週間前までには、電気・ガス・水道といったライフラインの手続きを進めておきましょう。
特に3月・4月の引越しの場合、新居の手続きは1ヶ月前までに済ましておけると安心です。少し早いと感じるかもしれませんが、特に安全確認のために開栓時に立ち会いが必要なガスは、作業員の都合がつかず入居日から利用できない事態も考えられるからです。
電気と水道は、停止・開始ともに電話やWeb、専用アプリから簡単に申し込めるケースが増えています。
最近では、電気・ガス・水道をまとめて手続きできる一括サービスもあります。個別に連絡する手間を省きたい方には便利ですが、契約内容や開始日が正しく設定されているかは必ず確認してください。
なお、旧居の解約手続きを忘れると、退去後も基本料金が発生し、二重請求になるリスクがあります。新居の開始とあわせて、旧居の停止日まで確実に設定しておきましょう。
インターネット回線の移転・新規契約
インターネット回線は、「移転手続き」にするか「新規契約」にするかを最初に判断します。
現在の回線が新居でも利用できる場合は移転が可能ですが、建物の設備状況によっては対応できないこともあります。工事が必要な場合、申し込みから開通まで2〜3週間以上かかるケースもあるため、特に引越し繁忙期の2〜4月には、1週間前の連絡では基本的に間に合いません。
プロバイダへの連絡は、物件が決まった段階で行うのが理想です。もし引っ越し日までに開通が間に合わない場合は、モバイルWi-Fiやスマホのテザリングで一時的に対応する方法もあります。
また、引っ越しは料金プランや回線速度を見直す良いタイミングでもあります。キャンペーン内容を比較し、条件次第では乗り換えも検討しましょう。
役所での転出届の手続き(市外への転居)
現在住んでいる市区町村から別の市区町村へ引っ越す場合は、転出届の提出が必要です。提出できる期間は、引っ越しの14日前から当日までとなっています。
必要なものは、本人確認書類に加え、マイナンバーカード、自治体によっては印鑑が必要になる場合もあります。
窓口での手続きが基本ですが、マイナンバーカードを持っていれば、マイナポータルを利用したオンライン申請も可能です。
転出届を出していないと、新居の自治体で転入届が提出できません。同一市区町村内の引っ越しであれば「転居届」のみで済みますが、市外への転居かどうかは必ず確認しておきましょう。
引っ越し前後は忙しくなりがちなので、比較的余裕のある1週間前までに済ませておくのがおすすめです。
関連記事:住民票の移し方はどうするの?必要書類や手続きを解説します
郵便物の転送サービス申し込み
引っ越し後もしばらくは旧住所宛てに郵便物が届く可能性があります。その対策として、日本郵便の転送サービスを利用しておきましょう。届出日から1年間、旧住所宛ての郵便物を新住所へ無料で転送してもらえます。
申し込み方法は、e転居(オンライン)、郵便局窓口、郵便局窓口にある転居届用紙のポスト投函の3通りです。e転居を利用する場合は、本人確認済みの「ゆうID」でのログインを行う必要があります。
転送が開始されるまでには転居届提出から3〜7営業日ほどかかるため、遅くとも引っ越し1週間前までには申請しておきましょう。
ただし、宅配便やメール便は転送対象外です。通販サイトやクレジットカード会社など、各サービスごとに住所変更手続きが必要な点にも注意してください。
荷造り・梱包作業の完了
荷造りは、使用頻度の低いものから順に進めるのが基本です。季節外の衣類や本、あまり使わない食器類などから着手すると効率的でしょう。ダンボールには「中身」と「運び込む部屋名」を必ず記入しておくと、新居での荷解きが格段に楽になります。
割れ物は新聞紙や緩衝材で包み、「ワレモノ注意」と明記しておくと安心です。一方、貴重品や当日・翌日に使う着替え、洗面用具、スマートフォンの充電器などは、ダンボールに入れず手荷物としてまとめておきましょう。
前日までに全体の8〜9割を梱包完了させておくことを目標にすると、当日の負担を大きく減らせます。
冷蔵庫・洗濯機の水抜き(前日)
冷蔵庫や洗濯機は、内部に水が残ったまま運ぶと移動中に水漏れを起こす可能性があります。そのため、引っ越し前日の水抜き作業が欠かせません。
冷蔵庫は前日の夜にコンセントを抜きます。翌日、背面や下部にある水受けトレイに溜まった水を捨てて完了です。製氷機がある場合は、タンク内の水や氷も忘れずに処理しましょう。
洗濯機は、まず給水ホースを外し、脱水運転を行って内部の水を排出します。その後、排水ホースから残った水を抜き取ります。
機種によって手順が異なる場合があるため、事前に取扱説明書で手順を確認してください。
【STEP3】引っ越し当日にやることリスト
旧居の掃除と鍵の返却・退去立ち会い
荷物の搬出が終わったら、旧居の簡単な掃除を行います。ハウスクリーニングレベルまで仕上げる必要はありませんが、水回りの汚れや床のホコリ、壁の目立つ汚れを落としておくと、退去時の印象が良くなり敷金の返金額にプラスに働くことがあります。
特にキッチンや浴室、トイレは確認されやすいポイントなので、短時間でもひと通り目を通しておきましょう。
退去立ち会いでは、管理会社や家主と一緒に室内の状態を確認し、原状回復が必要な箇所をチェックします。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、通常の使用で生じた経年変化や通常損耗は貸主負担とされています。
一方、故意・過失による損傷は借主が負担するのが原則です。入居時からあった傷や不具合については、その場でしっかり主張し、必要に応じて写真などを示すことが大切です。
立ち会いがない場合は、指定された方法で鍵を返却し、返却本数も忘れずに確認しておきましょう。
新居のガス開栓の立ち会い
新居でガスを使用するためには、ガス会社による開栓作業が必要です。開栓時には、原則として入居者または代理人の立ち会いが求められます。
作業時間の目安は15〜30分程度で、ガス漏れの有無を確認したうえで、コンロや給湯器などの点火試験が行われます。
引っ越しシーズンの繁忙期は予約が取りにくく、希望日時が埋まってしまうこともあります。
そのため、引っ越し日が決まり次第、できるだけ早めに手配しておくことが重要です。どうしても本人が立ち会えない場合でも、家族や知人など代理人の立ち会いが認められるケースがあります。事前にガス会社へ相談し、当日の流れを確認しておくと安心です。
搬入された荷物の確認と荷解き
荷物の搬入時には、家具や家電に破損がないか、個数が合っているかをその場で確認しましょう。万が一、傷や紛失が見つかった場合は、後回しにせず、必ず当日中に引っ越し業者へ連絡することが大切です。時間が経つと、補償の対象外となる可能性があります。
荷解きは、すべてを一気に終わらせようとせず、生活必需品から優先的に進めましょう。寝具、洗面用品、最低限の食器や家電が使える状態になれば、当日の生活は問題ありません。
使用済みのダンボールは、引っ越し業者が回収してくれる場合や、自治体の資源回収で処分できる場合があります。事前に処分方法を確認し、当日中に最低限の生活ができる状態を目指しましょう。
【STEP4】入居後14日以内にやることリスト
役所での転入届・マイナンバーカードの住所変更
新居に住み始めたら、最優先で行いたいのが役所での転入届です。
住民基本台帳法第22条では、転入した日から14日以内に届け出ることが義務付けられています。正当な理由なく届出を怠った場合、同法第52条に基づき5万円以下の過料の対象となります。忙しさを理由に後回しにしがちな手続きですが、できるだけ早めに済ませておきましょう。
転入届の提出とあわせて、マイナンバーカードの住所変更も同時に行います。カードを持参すれば窓口で継続利用の手続きができ、新住所が記録されます。
なお、引っ越し後14日を過ぎてしまうとマイナンバーカードが失効し、再発行の手続きが必要になるため注意が必要です。
当日は、前住所の自治体で発行された転出証明書、マイナンバーカード、本人確認書類を忘れずに持参してください。
自治体によっては窓口が混み合うこともあるため、時間に余裕を持って訪れると安心です。行政手続きを早めに完了させることで、その後の各種住所変更もスムーズに進められます。
関連記事:住民票の移し方はどうするの?必要書類や手続きを解説します
運転免許証・警察署での住所変更
運転免許証を持っている場合は、住所変更も忘れずに行いましょう。
手続きは、最寄りの警察署や運転免許センターで行います。道路交通法第94条で「速やかに届け出なければならない」と定められているため、転入届を済ませた後、なるべく早いタイミングで手続きを行うのがおすすめです。
必要書類は運転免許証に加え、住民票など新住所が確認できる書類です。手続きが完了すると、免許証の裏面に新住所が記載され、そのまま公的な身分証明書として利用できます。
住所が古いままだと、本人確認書類として受け付けてもらえない場面があります。銀行口座の開設や携帯電話の契約など、身分証の提示を求められる機会は多いため、生活が落ち着いた段階で早めに更新しておくと安心です。
銀行・クレジットカード・通販サイトの住所変更
入居後は、公的手続きだけでなく、各種サービスの住所変更も進めておきましょう。
代表的なものとしては、銀行口座、クレジットカード、携帯電話、保険、サブスクリプションサービス、そして通販サイトなどが挙げられます。
銀行はアプリやWeb、窓口から手続きできる場合が多く、クレジットカードも会員ページにログインすれば比較的簡単に変更可能です。
特に見落としやすいのが通販サイトの配送先住所です。旧住所のまま注文してしまうと、荷物が届かなかったり返送されたりする恐れがあります。
こうした変更漏れを防ぐためにも、対象となるサービスをスマートフォンのメモ機能などにリスト化し、完了したものからチェックを付けていく方法がおすすめです。最初に整理しておけば、その後の生活トラブルを未然に防ぐことにつながります。
一人暮らしの引っ越しを効率よく進めるポイント
必要な手続きをスマホのToDoリストで管理する
一人暮らしの引っ越しでは、期限付きの手続きが同時多発的に発生します。頭の中だけで管理しようとすると、どうしても抜け漏れが起きがちです。
そこで活用したいのが、スマホのリマインダー機能やToDoアプリです。「ガス開栓予約」「転出届提出」など、具体的な作業名と期限をセットで登録し、アラートを設定しておけば、忙しい中でも忘れにくくなります。
あわせて、紙のチェックリストをダウンロードして併用するのも有効です。全体像を一目で把握できるため、進捗管理がしやすくなります。タスクが完了したらチェックを入れることで達成感も得られ、引っ越し準備に対する心理的な負担を軽減できるでしょう。
ライフラインの手続きは余裕を持ってしておく
電気・ガス・水道といったライフラインは、引っ越し当日から使えないと生活に大きな支障が出ます。中でもガス開栓は立ち会いが必要なため、予約が埋まりやすい点に注意が必要です。
特に2〜4月の繁忙期は、引っ越し日の直前では希望時間を確保できないこともあります。
そのため、可能であれば1ヶ月前を目安に手続きを進めておくと安心です。最近は、複数のライフラインをまとめて申請できる一括手続きサービスもあり、手間の削減につながります。事前に余裕を持って準備することで、「当日になって使えない」といったトラブルを防ぐことができます。
荷造りは使用頻度の低いものから始める
荷造りを効率よく進めるコツは、使用頻度の低いものから手を付けることです。
オフシーズンの衣類や本、趣味用品などは、早めに梱包しても生活に支障が出にくいため、計画的に進めやすくなります。反対に、毎日使う衣類や調理器具、洗面用品などは、引っ越し直前まで残しておきましょう。
ダンボールには中身と運び込む部屋名を明記しておくと、荷解きの際に迷わずに済みます。また、すぐに使うものは別のバッグや箱にまとめておくと、新居に着いたその日から最低限の生活をスムーズに始められます。
まとめ
初めての一人暮らしの引っ越しは、やるべきことが多く、不安や戸惑いを感じやすいものです。しかし、全体の流れを理解し、手続きを時系列で整理すれば、落ち着いて準備を進めることができます。
特に重要なのは、ライフラインや役所手続きなど期限が決まっている作業を早めに把握し、ToDoリストなどで確実に管理することです。
荷造りや各種手続きを計画的に進めることで、引っ越し当日の負担も大きく軽減されます。
本記事で紹介したリストを活用し、一つずつ確実に対応していけば、初めての一人暮らしでも大きな失敗を防ぐことができるでしょう。余裕を持った準備で、安心して新生活をスタートさせてください。
一人暮らしの引っ越しでやることについてよくある質問
Q1. 引っ越し準備は何日前から始めるべきですか?
A.目安としては、物件が決まった段階、遅くとも引っ越しの1ヶ月前から準備を始めるのがおすすめです。
引っ越し業者の手配や解約手続き、ライフラインの予約などは早い者勝ちの側面があり、特に2〜4月の繁忙期は直前対応が難しくなります。
荷造り自体は1〜2週間前からでも間に合いますが、全体の段取りは早めに把握しておくと安心です。
Q2. 住民票を移さないとどうなりますか?
A.住民票の異動は法律で定められた義務で、引っ越し後14日以内に手続きを行わないと、5万円以下の過料が科される可能性があります。
また、選挙の投票や行政サービス、各種証明書の取得に支障が出ることもあります。マイナンバーカードの住所変更も同時に行う必要があるため、入居後は早めに役所で手続きを済ませましょう。
Q3. ガス開栓の立ち会いは本人でないとダメですか?
A.原則として立ち会いは必要ですが、必ずしも本人である必要はありません。
家族や友人など、事情を説明したうえで代理人が対応できるケースもあります。ただし、ガス会社によってルールが異なるため、事前に確認し、予約時に立ち会い者を伝えておくと当日のトラブルを防げます。
















