家賃の目安はどれくらいがベスト?収入や生活費から逆算して計算しよう!

2023.12.21

家賃の目安はどれくらいがベスト?収入や生活費から逆算して計算しよう!

新生活を始める際の家を借りる目安として、多くの人が家賃を最優先事項にしています。
その家賃ですが、自分に適した目安はどれくらいがベストなのかご存じでしょうか。
本記事では、ベストとされている家賃の目安を解説していきます。
一人暮らしを初めてする人や引っ越しをする人は、是非参考にしてみて下さい。

家賃の目安は収入の3割程度と言われている

一般的に、家賃の目安は「収入(手取り)の3割程度」が目安といわれています。
何故なら、家賃がそれ以上の割合(3割以上)になると、生活費が圧迫されて家計に余裕がなくなってしまうからです。
住む家はあっても、そこでの生活が送れなくなっては、元も子もありませんよね。

そういった事態を防ぐためにも、家賃を収入の3割程度に抑えるのが良いとされています。しかし、一般的に収入の3割程度といわれているからといって、その通りにする必要はありません。

あくまでも、3割程度は目安です。
家賃が、3割以下でも何の問題はありません。
寧ろ、3割以下だと生活費に余裕が多く生まれやすくなるため、金銭面では良いといえるでしょう。

家賃相場が下がれば、駅チカやオートロック、宅配ボックスといった希望の条件は適わなくなるかもしれません。
しかし、生活資金に余裕が生まれるため趣味や交際費に多く費用を回したいという人は、家賃目安を手取り収入の2割程度に下げて物件を探してみるのもおすすめです。

実際に、2割程度を目安に物件を探している人は多く存在しています。
費用を抑えた物件で、自分がこれぐらいならと妥協できるのであれば、家賃は低いに超したことはありません。
目安(3割程度)から自分の傾向や希望を考慮して、家賃目安を下げていってみて下さい。

収入と手取りの違いを正しく理解しよう

収入と手取りの違いをご存じでしょうか?
収入は、勤務している会社から貰える総支給額のことをいいます。
一方の手取りは、総支給額より社会保険料や住民税などが差し引かれた金額で、実際に振り込まれる金額です。
つまり、手取りの金額が使用できる金額となります。

手取りは、収入の約8割程が一般的です。
収入の金額全てが使用できるお金ではないため、実際に生活していく上で、収入と手取りの違いは正しく理解しておくようにしましょう。

家賃の目安を考える際に押さえておくべきポイント

家賃の目安を考える際に押さえておくべきポイント

家賃の目安を考える際に大切なのは、収入(手取り)の3割程度という一般論だけではありません。
その他の押さえておくべきポイントを解説していきます。
家賃目安をどのように定めれば良いのかわからない人は、下記のポイントを取り入れて柔軟に考慮してみましょう。

家賃以外の固定費を洗い出す

家を借りる際、借りる物件や人によっては家賃以外の固定費がかかる場合があります。
家賃以外の固定費を洗い出して、確認しておきましょう。
家賃以外の固定費とは、車や自転車を置く駐輪場の利用料金や火災保険、共益費や管理費などです。

また、毎月必ず支払いが発生するインターネット回線使用料金、携帯電話の使用料金なども固定費として考えられます。
それら全てを含めて、収入の3割程度に収まると一般的な目安で理想的といえます。

毎月の変動費も計算しておく

毎月の変動費も、計算して把握しておくと良いでしょう。
変動費とは、外食費用や服飾費用、病院代に光熱費などです。
特に光熱費は、今よりも広い家に引っ越しをするとなると、増えることを想定しておく必要があります。

いずれの項目も大まかな数字で良いので、概算予想計算をして把握しておくと、急な出費や支払いの際に驚いたり焦ったりする心配がなくなるでしょう。

毎月手元に残しておきたいお金から逆算する

毎月手元に残しておきたいお金から逆算し、家賃の目安を考慮する方法もあります。
家賃を主にしたお金の管理方法ではないため、趣味や食事など毎月使いたい額面目安が決まっている人におすすめの方法です。

先に自分が好きに使えるお金を差し引いて家賃を考慮するため、生活面での使用できる金額への満足度が上がり、お金に関するストレスが溜まりにくくなります。

住宅手当や家賃補助も考慮する

務めている会社によっては、住宅手当や家賃補助が貰えることがあります。
貰える場合は、それらを含めて家賃を考慮しましょう。
支給額としては、家賃を全額負担してくれるという企業もあれば、一律で2万円まで支給といったスタイルまでさまざまです。

そのような制度があるのかどうかわからない場合や、ある場合はどれぐらい貰えるのかは、勤務先に問い合わせてみて下さい。
また、住宅手当や家賃補助が貰えるようであれば、一概に3割程度という目安に抑える必要はありません。

実際の収入別の家賃の目安をシミュレーション

実際の、収入別の家賃目安のシミュレーションを見ていきましょう。
3パターン解説していくので、自分の手取りが近い金額を参考にして、家賃を考慮してみるのがおすすめです。

手取り15万円の場合の家賃目安

手取りが15万円の場合、家賃目安は3割だと50,000円程度になります。
それを元にしたシミュレーションは以下の通りです。

出典:全国賃貸管理ビジネス協会(2023年8月調査結果)
項目 金額
家賃 50,000円
食費 40,000円
水道・光熱費 10,000円
その他 50,000円

間取りが1部屋の場合の全国平均家賃は、50,800円です。
趣味や外食などに多くは使えないかもしれませんが、単身であればやりくり次第で問題なく生活できる範囲といえるでしょう。

手取り20万円の場合の家賃目安

手取りが20万円の場合、家賃目安は3割だと60,000円程度です。
シミュレーションを見ていきましょう。

出典:全国賃貸管理ビジネス協会(2023年8月調査結果)
項目 金額
家賃 60,000円
食費 40,000円
水道・光熱費 10,000円
その他 90,000円

間取り2部屋の場合の全国平均家賃は、58,501円です。
部屋の間取りが増えるため、光熱費に関しては若干増えるかもしれません。
しかし、単身であれば部屋のスペースだけでなく、その他の金額面が増えるため、余裕を持って生活を送れるでしょう。

手取り25万円の場合の家賃目安

手取りが25万円の場合、家賃目安は3割だと75,000円程度です。
単身で75,000円だとかなり良い部屋に住めますが、間取り3部屋の全国平均家賃は66,356円なので、2.5割の62,500円程度を目安にしても良いでしょう。
2.5割以内の家賃目安でのシミュレーションは以下の通りです。

出典:全国賃貸管理ビジネス協会(2023年8月調査結果)
項目 金額
家賃 62,000円
食費 40,000円
水道・光熱費 10,000円
その他 138,000円

手取り20万円の場合と同様に、部屋の数が増えると光熱費が増加する可能性があります。
光熱費の変動を加味しても、その他で残る金額が多いため、かなり余裕のある生活が送れるでしょう。

単身でもっと余裕を増やしたいのであれば、手取り15万円の家賃目安を参考にすると、その他の金額が増加します。

家賃を検討する際の注意点

家賃を検討する際の注意点

家賃目安のポイントや実際の具体例がわかったところで、家賃を検討する際の注意点もお伝えしていきます。

住みたい地域の物価をある程度把握しておく

関西と関東で物価が異なるように、同じ都道府県内であっても、住む地域によっても物価は変動します
。 そのため、飲食店やスーパーなど、ざっくりとした物価を把握しておかないと、生活費の出費が予想よりも増加することに。
住みたい地域の物価は、事前にある程度把握しておきましょう。

抑えられる出費はなるべく抑えるようにする

抑えられる出費はなるべく抑えるように努力をすると、自由に使える金額を増やせたり家賃を目安よりも少し上げたりすることも、不可能ではありません。
良い家に住みたい人は、自炊を心がける・スマホを格安携帯へと変更するなど、家計の見直しをするのがおすすめです。

ボーナスや昇給を見越した家賃設定にしない

家賃は収入の3割程度という計算に、ボーナスや昇給を含んだ金額で計算する人もいますが、ボーナスや昇給を見越した家賃設定にしない方が良いでしょう。
人生何が起こるか先のことはわからないため、ボーナスや昇給は、確実に手に入るものではありません。

ボーナスや昇給を最初からあてにして高い家賃設定にしてしまうと、会社の業績不振によってボーナスカットや、怪我・病気等によって働けなくなるなど、予期せぬトラブルによって払えない可能性があります。

そのため、ボーナスや昇給によって増えたお金は生活予備費と捉えておくのが良いでしょう。月々の家賃は、毎月の手取りを元に考慮するのが無難です。

まとめ

一般的な家賃の目安は、収入(手取り)の3割程度といわれています。しかし、必ずしも3割程度でないといけないことはありません。あくまでも目安なので、自分のライフスタイルや手取りに見合った金額の家賃を目安に、気に入る家を探しましょう。

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