内見とは?賃貸の内見で見るべきポイントや流れ、持ち物をご紹介

2022.12.21

内見とは?賃貸の内見で見るべきポイントや流れ、持ち物をご紹介

賃貸を借りるときに行う内見とはどういうものかご存じでしょうか。
初めての一人暮らしや同棲を考えている方に向けて、賃貸の内見で見るべきポイントをはじめ、内見までの流れと当日の流れ、必須の持ち物や持っていくと便利なアイテムをご紹介していきます。

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内見とは?

内見とは物件探しの際に部屋を見学することを指し、関西などでは同じ意味で「内覧」と呼ぶこともあります。
内見をせずに部屋を契約すると、思っていた部屋では無かったと失敗してしまうことがあります。
失敗したからと言って、すぐに引っ越したいと思ってもお金や時間がかかりますし、退去予告も必要です。その上、最低でも1~2年は契約期間であるため、違約金が発生することもあるでしょう。
WEB上にある情報や、不動産会社に教えてもらった情報だけでは見えないことも多いため、実際には部屋がどのようになっているのか、自分の目で確かめることが内見の目的です。
内見をするのにお金は必要なく、必ず契約しなくても良いため、気になっている物件があれば不動産会社に連絡して内見をさせてもらうようにしましょう。
しかし、不動産会社が忙しくなる2~3月などの繁忙期では、良い物件が埋まってしまったり、内見の予約が取り辛くなってしまいがちなので、早めに相談することが大切です。
また、内見当日は1件だけではなく、複数の物件を見て回ることが一般的であるため、他にも気になっている物件があれば併せて伝えるようにしましょう。

内見の重要性

賃貸物件や購入予定の不動産を選ぶ際、内見は最も重要なプロセスの1つといえます。写真や間取り図だけでは分からない、実際の住み心地や生活のしやすさを確認できる貴重な機会だからです。

内見をすることで、物件の状態を細部まで確認できるだけでなく、実際の空間の広さや日当たり、音の響き具合なども体感することができます。インターネットの情報だけでは気づけない、物件の良い点や気になる点も見つけやすくなりますよ。

特に重要なのは、実際に物件に足を運ぶことで得られる「肌感覚」です。写真では分からない気になるニオイや、廊下の広さ、設備の使い勝手なども直接確認することができるでしょう。また、物件周辺の環境や、最寄り駅からの道のりなども実感を持って把握できます。

内見と内覧の違い

内見と内覧は、言葉こそ違いますが厳密な意味の違いはありません。
一般的には、賃貸物件において事前に家の状況を見ることを「内見」と呼び、新築物件やモデルルームにおいては「内覧」と呼ぶケースが多いです。
明確な違いはありませんので、気にする必要はないでしょう。

内見までの流れと内見の流れ

内見までの流れと内見の流れ

内見までの流れと内見当日の流れは以下の通りです。

  1. 1日でまとめて数件見られるように候補を決める
  2. 事前に不動産会社に連絡して予約する
  3. 日時と集合場所を決める
  4. 当日は不動産会社の車で移動することが多い
  5. 内見後は不動産会社に戻る

先述した通り、まずは1日で複数の物件を見て回れるように候補を決めましょう。
平均では1日に2~3件程度見て回ることが多いですが、同じエリア内であれば4~5件程度見ることもあります。
特に有力候補の物件であれば、周辺や設備周りも見て回ることもあり、思っているよりも時間がかかってしまうこともあります。
候補に優先順位をつけて不動産会社に相談するようにして、当日内見で回るルートなども検討してもらうようにしましょう。
候補が決まったら不動産会社に連絡して、内見したい物件の候補を伝え、内見の日程と集合時間を調整します。
もしも、気になっている物件を内見することができない場合は、似た間取りの物件を探してもらい、イメージだけでも見ておけるようにすると良いでしょう。
当日は不動産会社の車で各物件を回っていくことが多いため、集合場所も基本的には不動産会社に集合することが一般的です。
一通り内見が終わったら一度不動産会社に戻ります。
内見した中で良いと思った物件があればそのまま契約に進みますが、無ければ次回内見したい物件について相談します。
また、住みたい物件の条件も内見を終えると変わることがあるので、その条件を伝えておいたりするなど、次の相談をしておくことで、契約に至らなかったとしてもスムーズに次の物件探しが進むでしょう。

1物件あたりの内見でかかる時間

1物件あたりの内見には、30分~1時間程度の時間をかけて見ていきます。
その中でも、見ることができなかった物件の間取りをイメージできるように内見することもあるため、そういった場合は短い傾向にあります。
候補の中でも特に気になっている物件の場合は契約する可能性も高いことから、細かく見たい場合は共用部分の確認もするため、その分内見の時間が長くなる可能性があると言えるでしょう。

内見で見るべきポイント

内見でチェックすべきポイントについて、項目別に詳しく解説します。

設備

部屋の設備は生活の質に直結するため、内見時には特に注意深くチェックする必要があります。古い物件と新しい物件では設備の充実度が大きく異なることもあるので、細かな確認が重要になってきます。

主なチェックポイントは、エアコンの設置状況や給湯設備、照明器具の有無です。特にエアコンは後から取り付ける場合、工事費用が別途必要になりますから、既存設備として付いているかどうかは家賃以外の初期費用に影響してきます。

キッチンでは、コンロの種類(ガス・IH)やコンロ台の広さ、収納スペースを確認しましょう。調理スペースが狭いと日々の料理が不便になってしまいます。また、換気扇の動作具合も大切なポイントです。

環境

内見時に確認すべき環境面のポイントは、住まいの快適さを大きく左右する重要な要素です。実際に物件を訪れることで、生活環境の細かな部分まで確認することができます。

まず日当たりは、部屋の居心地を決める重要なファクターになります。内見時は必ず窓を開けて、自然光の入り具合をチェックしてみましょう。日中でも暗い部屋は、結露やカビの原因になることもあります。

風通しも重要なポイントです。2方向以上に窓があると、空気の入れ替えがスムーズにできて快適に過ごせます。窓を開けて実際に風の通り道を確認してみてください。エアコンの効きにも影響してくるので、夏場の電気代にも関係してきます。

眺望も生活の質に関わってきます。向かいの建物との距離や、ベランダからの景色を確認しましょう。特に1階の物件は、通行人の視線が気になることもありますから、カーテンを閉めた状態でも圧迫感がないかチェックすることをおすすめします。

騒音や生活音

内見時の騒音チェックは、快適な住環境を確保するための重要なポイントです。実際に物件で音の様子を確認することで、将来の生活の質を大きく左右する判断ができます。

騒音や生活音の確認は、できるだけ長い時間滞在して慎重にチェックすることをおすすめします。特に集合住宅では、上下左右の住戸からの音が気になることがあります。

具体的には、窓を閉めた状態と開けた状態の両方で、以下のような音をチェックしてみましょう。

・道路からの車やバイクの走行音
・電車や飛行機の騒音
・階段の足音
・廊下の生活音

また、建物の構造によっても音の伝わり方は大きく異なります。木造アパートは音が伝わりやすい傾向にありますが、鉄筋コンクリート造は比較的防音性が高いとされています。

内見時には壁や床を軽くノックして、どの程度音が響くかを確認するのもよいでしょう。上階からの足音が気になる場合は、できれば夕方以降の生活時間帯に再度内見することをおすすめします。

水回り

水回りの状態は快適な暮らしを左右する重要なポイントです。内見時にはしっかりと確認していく必要があります。

水回りのチェックで最も重要なのは、水の出具合と排水の状態です。キッチン、お風呂、洗面所、トイレなど、すべての蛇口をひねって水圧をチェックしてみましょう。お湯が出るまでの時間や温度調節機能も確認することをおすすめします。

排水口からは異臭がしないか、水はスムーズに流れるかもポイントです。排水が詰まりやすい状態だと、後々の生活に支障が出てきます。洗面台やキッチンシンクの排水は必ず実際に水を流して確認させてもらいましょう。

浴室では、換気扇の動作や追い焚き機能、浴室乾燥機の有無もチェックです。カビ防止のために換気性能は特に重要で、窓の位置や大きさも確認のポイントとなります。

物件周辺で確認すべきポイント

物件周辺の住環境や施設は毎日の生活に大きく影響するため、しっかりとチェックする必要があります。

まず、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの買い物施設が徒歩圏内にあるかどうかは重要なポイントです。特に生鮮食品を扱うお店までの距離は、日々の買い物の負担に直結します。

通勤・通学ルートの確認も欠かせません。最寄り駅やバス停までの道のりを実際に歩いてみることで、坂道の有無や街灯の設置状況、人通りの多さなども把握できます。雨の日や夜道の安全性も意識してチェックするといいでしょう。

生活利便施設としては、以下のようなポイントも確認しておきたいところです。

・病院やクリニック
・郵便局や銀行のATM
・公園や図書館
・クリーニング店
・飲食店

また、周辺の住民層や街の雰囲気も大切です。学生が多い地域なのか、ファミリー層が中心なのかによって、騒音や治安も変わってきます。不動産会社のスタッフに地域の特徴を聞いてみるのもよいでしょう。

内見に必須の持ち物

内見に必須の持ち物

内見で必須の持ち物としては、メジャー(スケール)、間取り図、スマートフォンなどのアイテムが挙げられます。
メジャーなどの長さや幅を測ることができるアイテムは必須であると言えるでしょう。
設置したい家具や家電の配置を引っ越しまでに考えたくても、図面では正確な寸法が記されていないことから、内見の時点である程度測っておくと便利です。
なるべく3~5m程度のメジャーを持参しておくことで測りやすくなり、また金属製のものは高さなどを調べる際に折れないため、より正確な長さを測ることができます。
測った寸法を記入できるように、間取り図を印刷して持参しておくことも大切です。
図面からは見えづらい柱や天井までの高さ、収納スペースなどの寸法を控えておくと、引っ越しまでにレイアウトを考えられたり、必要な家具や家電を揃えやすかったりします。
寸法を記入するためにメモ用紙を持参する方もいるかと思いますが、間取り図に直接書き込む方が、後から見返す時にわかりやすいためおすすめです。
最後に、忘れることは無いかと思いますが、スマートフォンも必須アイテムのひとつです。
連絡の手段として使用するのはもちろんのことですが、スマートフォンで写真や動画を撮っておき、寸法を書き込んだ間取り図と一緒に見返すことで部屋内部を思い出しやすくなります。

内見で持っていくと便利なアイテム

必須と言うほどではありませんが、内見で持っていくと便利なアイテムは以下の通りです。

  • バインダー
  • スリッパ
  • 動きやすい服装
  • 懐中電灯
  • コンパス
  • カメラ

バインダーは間取りに測った寸法やメモを記入する時に便利です。
床に埃が溜まっていることもあるため、スリッパを持参しておくこともおすすめです。
しかし、物件によってはスリッパが用意されていることもありますので必須ではありません。
また、複数の物件を回ったり、部屋内部の寸法を測ったりと、内見当日は動き回るため、動きやすい服装がおすすめです。
便利なアイテムに挙げた懐中電灯をはじめ、コンパスやカメラはスマートフォンで代用が可能なため、事前にアプリをインストールしたり、使い方をチェックしておいたりするようにしましょう。

まとめ

内見とは何か、賃貸の内見で見るべきポイントをはじめ、内見までの流れと当日の流れ、必須の持ち物や持っていくと便利なアイテムについてご紹介しました。
物件を確認せずに部屋を契約すると失敗してしまうことがあるため、内見をすることでWEB上には無い情報や実際の部屋の寸法、状態などを自分の目で確かめることが大切です。
内見をする際には、コンセントやエアコンなどの「設備」、日当たりや周辺地域の「環境」、「その他」にも共用部分や搬入経路などの見るべきポイントを押さえておくようにしましょう。

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