一人暮らしの光熱費や水道費の平均はいくらかかる?節約方法もご紹介

一人暮らしの光熱費や水道費の平均はいくらかかる?節約方法もご紹介

これから一人暮らしをしようと引っ越しを考えている人の中には、一人暮らしで必要な光熱費や水道費が気になっている方もいらっしゃるかと思います。
毎月発生する水道光熱費とはどのようなもので、平均いくらくらいかかるのか、電気代やガス代、水道代それぞれの節約方法と併せて本記事でご紹介していきます。

そもそも水道光熱費ってなに?

水道光熱費とは、ライフラインと呼ばれる私たちの暮らしに無くてはならない電気やガス、水道などの利用料のことを指します。 そのうち、電気やガスなどの利用料をまとめたものが光熱費と呼ばれています。 光熱費に水道を含めた水道光熱費は、固定費に分類されるため、毎月の支出を抑える努力をしている方も多いものです。 光熱費や水道費はいずれも、固定の基本料金と利用した分だけ上乗せされる従量料金を足した金額を支払うのが一般的です。 物件によってはガスが不要なオール電化を採用していることもあるため、その場合はガス代は不要となります。

一人暮らしの光熱費や水道費の平均的な料金

一人暮らしの光熱費や水道費の平均的な料金については以下の表をご参考ください。

種別 月平均額
電気代 5,683円
ガス代 3,792円
水道代 1,947円
その他光熱費 275円

参照:総務省統計局「家計調査 家計収支編 2022年 第8表 住居の所有関係別1世帯当たり1か月間の支出(単身世帯)」

光熱費(電気代・ガス代・その他)

賃貸物件を利用している単身者の場合、電気代5,683円、ガス代3,792円、その他光熱費275円で、合計9,750円がだいたいの平均光熱費となっています。
2021年度の調査結果では、電気代は4,411円でしたが、2022年度(今回)の調査結果では大きく増加しています。
自宅にいる時間が長ければ電気代が高くなりやすく、ガス代も都市ガスとプロパンガスによって料金は異なります。

水道費(水道代)

賃貸物件を利用している単身者の水道代は1,947円が平均です。
水道代は2ヶ月に一度の支払いであることが多いため、実際の支払い月にはこちらのおよそ倍の料金を支払うことになるでしょう。

季節や地域によっても異なる

一人暮らし世帯の光熱費や水道費をご紹介しましたが、あくまで月平均であるため、毎月この金額感というわけではないので注意しましょう。
特に夏場や冬場はエアコンなどで電気使用量が増加する傾向にあり、また冬場はガス代も高くなりやすい傾向にあります。
季節の変わり目である春や秋は少し低めになることが一般的です。
また、地域によっては、冬の寒さや夏の暑さに違いがあるため、季節以外に地域性も光熱費には関わってくると言えるでしょう。

一人暮らしで水道光熱費を節約する方法とは?

一人暮らしで水道光熱費を節約する方法とは?

一人暮らしで必要になる水道光熱費の相場がわかったところで、それぞれの料金をどのように抑えて行けば良いのでしょうか。 こちらでは、電気代、ガス代、水道代それぞれの節約ポイントについてご紹介していきます。

電気代の節約ポイント

電気代の節約ポイントは消費電力を抑えることが挙げられます。
多くの方が気にしているエアコンなどもそのひとつです。
エアコンの設定温度は夏は28℃、冬は20℃を目安にしておき、室内温度を設定温度にするときの消費電力が大きくなるため頻繁に付けたり消したりしないようにしましょう。
また、効率の良い運転のためには、フィルターを定期的に清掃したり、サーキュレーターで空気を循環させるのも有効です。
家電全般に言えることですが、省エネ性能の高いものは価格も高い傾向にありますが、長い期間でみると安上りになることもあるため、本体価格だけではなく、使用期間も含めて検討することが大切です。

その他にも、トイレに温水洗浄便座を使用している場合、便座を温める機能は冬だけにしておくようにしたり、冷蔵庫内は詰めすぎないようにし、冷凍庫は逆に詰めておくようにしたりすることも電気代を節約するポイントです。

ガス代の節約ポイント

ガス代の節約につながる大きなポイントは「ガスコンロ」と「お風呂」の2つです。
ガスコンロで使用する調理器具を工夫することが節約につながることもあります。
例えば、火にかける夜間や鍋は底が広いものを使用したり、調理中の火加減も各調理器具で単純に同じ火加減にするのではなく、強火は底から火がはみ出ない程度にしたりすることも大切です。
お風呂で使用するガス代は夏場は安く、冬場に高くなりやすいでしょう。
設定温度も冬場の方が高くなりがちですが、設定温度よりも使用するお湯の量に気を付けることが大切です。
お湯を溜める時は必要な分と心掛けたり、溜めたらすぐに入るように習慣づけたりすることで、不要なお湯や沸かしなおしが減ります。
もしも、お風呂に入る時間がずれるようであれば、温度が下がりづらくなるように浴槽に蓋をしておくようにしましょう。

水道代の節約ポイント

水道代を節約する際には、水の出しっぱなしを極力抑えることが重要です。
お風呂では、シャワーヘッドを節水機能のあるものに変えたり、洗っている間はシャワーを止めておくようにしたりします。
また、食器を洗う時も同じで洗っている間は止めたり、油ものを食べた後の食器に残った油分を事前に拭き取ったりすることで節水することができます。
洗濯機で使用する水に風呂の残り湯を活用することも大事ですが、トイレの後に流す水もかなりの量を使っているため、流すときは大小のレバーを適切に使い分けるようにしましょう。

光熱費を抑えるために物件探しでおさえておくべきポイント

光熱費を抑えるために物件探しでおさえておくべきポイント

それぞれの節約ポイントをご紹介しましたが、こちらでは物件探しの段階からできる光熱費を抑えるポイントについてご紹介していきます。

住むところによって水道光熱費が変わる

水道の事業は各自治体で運営されているため、水道代も自治体によって異なります。 まったく同じように使用していても料金に差が出てしまうのはこれが理由ですので、物件探し前に各自治体の水道料金の目安を知っておくこともポイントと言えるでしょう。 また、物件の構造によって外気の影響を受けやすいこともあるため、気になる方は気密性の高い物件が比較的多い築浅物件から探すのも良いでしょう。

プロパンガスは高い傾向にある

家庭向けのガスには、都市ガスとプロパンガスといった種類がありますが、プロパンガスの方が都市ガスに比べて2倍程度ガス代が高くなる傾向にあります。 物件探しで迷っている場合は、都市ガスの物件を選んでおく方が無難であると言えるでしょう。

まとめ

本記事では、毎月発生する水道光熱費とはどのようなもので、平均いくらくらいかかるのか、電気代やガス代、水道代それぞれの節約方法についてご紹介してまいりました。 水道光熱費のうち、電気やガスなどの利用料をまとめたものが光熱費であり、これらに水道を含めると、生活する上で欠かすことのできないライフラインとなります。 一人暮らしの光熱費や水道費の平均的な料金相場は以下の通りです。

電気代:5,683円
ガス代:3,792円
水道代:1,947円
その他光熱費:275円
※総務省統計局が実施している2022年の家計調査(家計収支編)の結果

水道光熱費は物件探しから抑えるための工夫が可能です。
下記のようなポイントに注意しながら、物件を探してみてはいかがでしょうか。
● 住むところの水道光熱費の傾向を知っておく
● プロパンガスをなるべく避ける

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