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共同住宅とはどんな建物?アパートやマンションとの違い、メリットについてご紹介

2026.01.23

共同住宅とはどんな建物?アパートやマンションとの違い、メリットについてご紹介

ウェブサイトや店頭広告で賃貸物件を探していると、「共同住宅」と記載されているのを目にすることがあります。結論から言えば、共同住宅とは建築基準法上の区分で、一つの建物の中に複数の住戸が設けられ、廊下や階段などの共用部分を持つ住宅を指す総称です。

一方、私たちが普段使っている「アパート」や「マンション」という呼び方は、法律で明確に定められているものではなく、構造や規模、慣習によって使い分けられているのが実情です。そのため、同じ共同住宅でも、見た目や印象が異なることがあります。

本記事では、共同住宅の基本的な考え方からアパート・マンションとの違い、住まいとしてのメリット・注意点など、住まい選びに役立つ情報を分かりやすく解説します。

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共同住宅とは

共同住宅は、複数の住戸が一つの建物に集まり、共用部分を介して暮らす住宅形態です。賃貸市場でこのタイプが多いのは、限られた敷地を有効に活用しやすく、管理や防犯といった面でも一定の仕組みを整えやすいためです。

一方で、「共同住宅」という言葉は日常ではなじみが薄く、アパートやマンションとの関係が分かりにくいと感じる方も少なくありません。この章ではまず、法律上の定義と基本的な考え方を整理し、物件情報を正しく読み取るための土台を確認していきましょう。

共同住宅の定義

建築基準法では、「共同住宅」は住宅用途の一つとして位置づけられており、一つの建築物の中に複数の住戸が設けられ、廊下や階段などの共用部分を介して利用される建物を指します。
ただし、建築基準法には「共同住宅とは何か」を一文で定義した条文があるわけではなく、実務上は建物の構造や共用部分の有無などを踏まえて判断されています。

一般的には、次のような特徴を備える建物が、共同住宅として扱われます。

  • 各住戸に専用の玄関・キッチン・浴室・トイレがある
  • 廊下・階段・エレベーターなどを複数の住戸で共用している
  • 建物全体が一体的に設計・管理されている
これらの点を踏まえ、構造や規模にかかわらず、住宅の使われ方や構成によって「共同住宅」として区分されます。つまり「共同住宅」とは、特定の建物タイプの名称ではなく、住宅の用途や成り立ちを示す法令上の区分です。

この基本を押さえておくことで、物件情報に記載された用語の意味をより正しく理解しやすくなります。

アパートやマンションとの違い

アパートやマンションは、不動産広告や日常会話で広く使われている呼び方ですが、建築基準法上で明確に区別されている名称ではありません。法律上は、これらの多くが共同住宅として同じ区分に含まれます。

不動産業界での一般的な使い分けは、次のとおりです。

  • 木造や軽量鉄骨造で2階建て程度の建物を「アパート」と呼ぶケースが多い
  • 鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)で中高層の建物を「マンション」と呼ぶ傾向がある
一方で、「共同住宅」は、アパートやマンションを含む建築基準法上の総称であり、複数の住戸が共用部分を介して利用される建物を指します。ただし、こうした呼び分けはあくまで慣習的なものであり、明確な法的基準があるわけではありません。
物件選びでは、広告に記載された名称だけでなく、以下の具体的な情報を確認しましょう。
  • 建物の構造(木造・鉄骨造・RC造など)
  • 設備の内容(防音性・セキュリティ・共用設備など)
  • 管理体制(管理会社の有無や対応範囲)
これらを総合的に見ることで、より自分に合った物件を選びやすくなります。

テラスハウスとの違い

共同住宅とテラスハウスは混同されやすい住宅形態ですが、建築基準法上では異なる分類になります。テラスハウスは「長屋」に該当するのが一般的で、構造や共用部分の有無に明確な違いがあります。

主な違いは次のとおりです。

  • 共用部分の有無:共同住宅は共用廊下や共用階段を持ちますが、テラスハウスは各住戸が直接屋外に面し、共用部分がほとんどありません
  • 玄関・階段の構造:共同住宅では共用部を通って各住戸に入りますが、テラスハウスは各住戸が専用の玄関や階段を持ちます。
  • 独立性:テラスハウスは一戸建てに近い独立性があり、共同住宅は他の住戸と建物を共有するため、生活音やプライバシーの面で差が出やすいです。
  • 管理・防犯の考え方:共同住宅は管理会社による共用部の維持や防犯体制が整っていることが多く、テラスハウスは各住戸での管理が中心になります。
このように、構造や管理体制の違いを理解しておくことで、自分の生活スタイルに合った住まいを選びやすくなります。

共同住宅のメリット

共同住宅とはどんな建物?アパートやマンションとの違い、メリットについてご紹介-共同住宅のメリット

共同住宅のメリットは、管理のしやすさや設備面の充実など、日々の暮らしを支える条件が整いやすい点にあります。複数の住戸が集まることで、共用部分の管理や設備維持を効率的に行いやすく、結果として費用や手間の負担が分散されやすくなります。

ここでは、共同住宅ならではの代表的なメリットを整理し、賃貸物件選びの判断材料として役立つポイントを見ていきましょう。

管理会社が共用部を維持管理してくれる

共同住宅では、共用部分の維持管理を管理会社に任せられる点が大きなメリットです。
エントランスや廊下、階段、ゴミ置き場などの共用部は、管理会社が清掃・点検・修繕を担当します。設備トラブルが起きた場合も、管理会社を通じて対応できるため、入居者が個別に対処する必要がありません
とくに賃貸物件では、「自分で管理する必要がない」という点が、共同住宅ならではの暮らしやすさにつながっています。

一戸建てよりも家賃が安い傾向にある

共同住宅は、一戸建てと比べて家賃が抑えられる傾向があります。土地や建築費、維持管理にかかるコストを複数の住戸で分散できるためです。
同じエリアで条件が近い物件を比較すると、住居費を抑えやすいケースも多く、費用を重視する方にとっては大きな魅力と言えるでしょう。

防犯性能がしっかりしている物件が多い

オートロックや防犯カメラ、モニター付きインターホンなど、防犯設備が整った物件が多い点も共同住宅の特徴です。共用部を通る構造上、人の目が行き届きやすく、管理会社による巡回が行われている物件では防犯体制が維持されやすくなります。
すべての共同住宅が高い防犯性能を備えているわけではありませんが、防犯面を重視したい方にとって、選択肢に入れやすい住まいと言えるでしょう。

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共同住宅のデメリット

共同住宅とはどんな建物?アパートやマンションとの違い、メリットについてご紹介-共同住宅のデメリット

共同住宅には多くのメリットがある一方で、複数の住戸が同じ建物内で暮らす住居形態ならではの注意点もあります。生活音やプライバシー、駐車スペースなどは、一戸建てとは異なる側面が出やすいポイントです。
ここでは、代表的なデメリットを整理し、物件選びや入居後に後悔しないための視点を確認していきます。

騒音トラブルに気をつける必要がある

共同住宅では、上下階や隣室と構造を共有するため、生活音が伝わりやすい場合があります。足音や話し声、テレビや洗濯機の音などが、意図せず周囲に伝わってしまったり、近隣から聞こえてきたりすることもあります。

とくに、建物の構造や床・壁の厚み、防音対策の有無によって、音の感じ方は大きく異なります。木造や軽量鉄骨造では音が響きやすい場合がある一方、鉄筋コンクリート造(RC造)では比較的遮音性が高いとされるなど、物件ごとの差も見逃せません。

入居後のトラブルを防ぐためには、内見時に周囲の音の聞こえ方を確認したり、構造や遮音性能について不動産会社に相談したりすることが大切です。

一戸建てと比較してプライバシーが確保しづらい

共用部で人と顔を合わせる機会が多く、生活の動線が重なりやすい点は共同住宅の特徴です。また、窓の位置やバルコニーの向きによっては、視線が気になるケースもあります。

内見時に間取り・窓の配置・共用部のつくりを確認することで、プライバシーが保たれるかを判断できます。

駐車スペースが限られていることが多い

共同住宅では、駐車スペースが十分に確保されていない物件も少なくありません。とくに都市部では、駐車場の台数が住戸数に対して少ないケースや、そもそも設置していないケースも見られます。

車の利用を前提に物件を探す場合は、駐車場の有無や条件を事前に確認し、生活スタイルに合っているかを判断することが大切です。

共同住宅が向いている人の特徴

共同住宅は、家賃や初期費用、設備などの希望に合えば、非常に暮らしやすい住まいです。建物の呼び名ではなく、自分の生活スタイルを見極めたうえで、判断しましょう。

また、共同住宅は住戸数が多いため、ライフスタイルや家族構成の違いに応じて多様なタイプの物件が存在します。単身者向けのワンルームから、ファミリー向けの広めの間取りまで選択肢が豊富で、立地や設備のバランスを取りやすい点も魅力です。

ここでは、特に共同住宅が向いている人の特徴を具体的に見ていきましょう。

家賃や住宅費をできるだけ抑えたい人

共同住宅は、建物や設備を複数の住戸で共有できるため、住居費を抑えやすい傾向があります。
次のような方は、共同住宅が向いています。

  • 同じエリアで家賃を抑えたい
  • 初期費用や毎回の固定費をできるだけ軽くしたい
  • 必要十分な広さや設備があれば問題ない
住居費を抑えることで、貯蓄や趣味、日々の暮らしに余裕を持たせたいと考える人にとって、共同住宅はコストと快適さのバランスが取れた選択肢になります。

物件の管理やメンテナンスを任せたい人

住まいの管理やメンテナンスに、できるだけ手間をかけたくない人にも、共同住宅は向いています。多くの物件では、共用部分の管理を管理会社が担っているためです。
具体的には、次のような考えを持つ人に適しています。

  • 管理に手間をかけたくない
  • トラブル時は専用窓口に相談したい
  • 暮らしをシンプルにしたい
共用部分の清掃や修繕、設備点検などを任せられることで、日常生活に余計な負担がかかりにくくなります。忙しい社会人や、住まいの管理を最小限にしたい人にとって、安心感のある住環境と言えるでしょう。

防犯面を重視したい人

防犯面を重視したい人にとっても、共同住宅は検討しやすい住まいです。建物全体で防犯対策が講じられている物件が多く、個人で対策を行う必要が少ないためです。
とくに、次のような点を重視する人には向いているでしょう。

  • 一人暮らしや初めての賃貸生活で安心感を重視したい
  • 設備面での防犯対策を重視したい
  • 建物全体で管理されている環境を選びたい
オートロックや防犯カメラ、管理人による巡回など、物件ごとの体制を確認することで、より安心して暮らせる住まいを選びやすくなります。

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まとめ

共同住宅とは、複数の住戸が一つの建物に集まり、廊下や階段などの共用部分を介して暮らす住宅を指す、建築基準法上の区分です。アパートやマンションは、その中に含まれる呼称であり、法律で明確に区別されているわけではありません。

この仕組みを理解すれば、見た目や名称に惑わされず、建物の構造や設備内容といった中身に目を向けて物件を選べるようになります。管理のしやすさや住居費、防犯面といったメリットがある一方で、騒音やプライバシーなど注意すべき点もあり、共同住宅には向き・不向きがあることも分かります。

大切なのは、「共同住宅かどうか」ではなく、自分の生活スタイルや重視したい条件に合っているかどうかです。本記事を参考にしながら、構造や設備、管理体制まで含めて確認することで、納得のいく住まい選びにつなげていきましょう。

よくある質問

Q1.「共同住宅」とは、アパートやマンションと同じですか?

A.基本的には同じと考えて問題ありませんが、物件選びでは建物の中身を見ることが大切です。

「共同住宅」は、アパートやマンションを含む建築基準法上の区分を示す言葉であり、それ自体が住み心地やグレードを決めるものではありません。
そのため、物件選びでは名称にとらわれず、建物の構造や設備、防犯対策、管理体制といった具体的な条件を確認することで、自分に合った住まいかどうかを判断しやすくなります。

Q2.物件情報に「共同住宅」とある場合、内見や契約時に特に確認しておいたほうがよい点はありますか?

A.構造や管理体制、生活音に加えて、プライバシーの確保もしっかり確認すると安心です。

共同住宅は複数の住戸が集まる住まいのため、建物の構造(木造・RC造など)や遮音性、防犯設備、共用部の管理状況によって住み心地が大きく変わります。また、玄関や廊下、バルコニーの配置によっては、他の入居者の視線や生活の気配が気になりやすい場合もあります。
内見時には、共用部の清掃状態や掲示物、周囲の音の聞こえ方に加え、窓の位置や動線、隣室との距離感なども確認し、不明点があれば不動産会社に相談することで、入居後のギャップを減らしやすくなります。

気になる点や判断に迷う部分があれば、内見時やご相談の際に、不動産会社に確認しておくと安心です。

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