賃貸契約の入居審査に必要な書類や落ちる理由、落ちないコツをご紹介

2022.08.24

賃貸契約の入居審査に必要な書類や落ちる理由、落ちないコツをご紹介

賃貸契約では入居後のトラブルを防止するために入居審査が行われますが、審査と言うことから、何らかの理由で落ちてしまうこともあります。
一人暮らしをはじめ、引越しをお考えの方の中には、どのように入居審査が行われるのか、入居審査に落ちないためにはどうすれば良いのかなどについて、知りたい方もいらっしゃることでしょう。
本記事では入居審査に必要な書類や落ちる理由、落ちないためのコツについてご紹介していきます。

賃貸契約前に行われる入居審査とは?

そもそも賃貸契約前に行われる入居審査とは何かについて見ていきましょう。
賃貸契約前に行われる入居審査とは、貸主(大家さん)のリスク軽減を目的として行われます。
マンションやアパートといった賃貸物件の契約前に、入居者が設備や備品を壊したり住民同士のトラブルを起こしたりするような非常識な人では無いか、支払い能力があるか、などを確認します。
これらの挙げたことに対して問題がある入居者の場合、賃貸契約後に大家さんが赤字になってしまうなどのリスクが発生してしまいます。
そうならないためにも入居審査を事前に行って、貸主側の不安要素を減らすことを目的として行われているのです。

入居審査ではどのようなことをチェックされる?

入居審査の際にチェックされるポイントについてご紹介していきます。
先述した通り、入居者の支払い能力やトラブルを起こさないかなどの人間性などを入居審査では見られます。
入居者の支払い能力とは、入居後にしっかりと家賃などを支払ってくれるのかの判断材料になります。
ただし、支払い能力と言っても単純に年収だけで決めつける訳ではありません。
年収の他にも、どのような職業なのかや勤続年数、家族構成や年齢など、様々な要素から見ていきます。
年収以外の要素として一般的に入居審査に通りやすいとされるのは、信用度の高い職業、公務員や大企業に勤めている会社員などが挙げられます。
次に入居者の人間性として、人柄や性格などが見られることについて説明していきましょう。
賃貸物件は複数の部屋が集まっている集合した住宅ですので、当然同じ賃貸物件内で顔を合わせることもあります。
例えば自分が賃貸マンションに住んでいて、隣にマナーの悪い人が引っ越してきたとします。
共用部分である廊下の前には物が散乱していたり、夜遅くまで騒いでいたり、テレビやゲームの音が聞こえてきたり、ゴミ出しなどのルールが守られていなかったりなど、様々なトラブルに発展しかねません。
また、トラブルだけではなく、そういった方が隣に住んでいることを考えると他の賃貸物件に引っ越すことも考えるでしょう。
このように、支払い能力があっても人間性を考慮しないということは、大家さんからするとリスクになると言う訳です。
入居者に長く心地よく住んでもらうためにも、賃貸契約前の入居審査は必要であることがわかります。

入居審査で必要な書類

入居審査で必要な書類

入居審査で必要な書類として挙げられるのは下記です。

  • 入居申込書
  • 所得を証明する書類(源泉徴収票や給与明細のコピーなど)
  • 身分証明書(免許証のコピーなど)
  • 住民票
  • 印鑑証明
  • 連帯保証人に関する書類(収入証明や印鑑証明など)

このように、入居者と連帯保証人の収入や身分を証明する書類が必要になります。
特に連帯保証人に関する書類は自分で用意することができないため、早めに必要なことを伝えておきましょう。
入居申込書に記載する情報は、入居者の住所、性別、生年月日、電話番号などの個人情報をはじめ、勤続情報として勤続先の会社名や業種、収入、住所、電話番号、勤続年数、社員数などを記載します。
連帯保証人が必要な場合は、入居者と同じ項目に合わせて入居者(借主)との続柄を記載します。
他にも同棲やルームシェアなど、複数人入居する人がいる場合は、入居する全員分の同じ情報が必要です。
もちろんこれらの書類に記載する情報は、入居審査に通りやすくするために虚偽の内容を記載するといった行為をしてはいけません。

関連記事:賃貸の連帯保証人とは?条件や保証人との違いを解説

入居審査に落ちる人の特徴

こちらでは、入居審査に落ちる人の特徴についてそれぞれ解説していきます。

収入などの支払い能力

入居審査でチェックされることでも先述した通り、支払い能力が無いと判断されると入居審査に通らない可能性が高くなります。
年収や勤続先情報から支払い能力を判断されますが、その他にも雇用形態が不安定であったり、勤続年数が短かったりといったことでも落ちてしまうことがあります。
今は支払いができていてもいずれ滞ってしまう可能性があるため、そういった情報を考慮することもあります。

身だしなみや態度など、人柄がよくない

大家さんにとって家賃がしっかりと払われるかどうかも大切ですが、入居者がトラブルを起こさないことも重要です。
入居者がトラブルを起こしてしまうような人なのかどうかは、なかなか判断することができません。
そこで、入居審査までの申込者の態度や身だしなみなどといった小さい情報から推測することがあります。
また、人柄が良くても生活時間帯が他の入居者と異なるような職業だと落ちてしまうこともあります。
生活時間帯が異なるということは、普段気にならないはずの生活音が気になってしまう時間帯、つまりは深夜などに発せられたりします。
こういったことも入居者同士のトラブルのもととなるため、入居審査に通り辛くなりますが、生活時間帯が似た人が住む地域や物件を選ぶことで通りやすくなるでしょう。

家族関係にない複数人での同居

カップルやルームシェアといった家族関係にない複数人での同居の場合、どちらかが出ていってしまうと支払い能力が追い付かず、家賃を滞納する可能性があることから、入居審査に通り辛くなることもあります。
家賃に対して、一人でも支払い能力が十分にあると認められることができれば問題は無いと言えるでしょう。

クレジットカードなどで過去に滞納したことがある

滞納履歴は個人の信用度合を見やすい項目です。
そのため、クレジットカードや携帯電話、スマートフォンの未払いなどが無いかを見られることもあります。
未払いがあるかも知れないと不安な方は、信用情報機関に開示請求を行い、滞納履歴が残っていないかを確認してみることをおすすめします。

入居審査に落ちないようにするためのコツ

入居審査に落ちないようにするためのコツ

入居審査に落ちないようにするためには下記のようなコツがあります。

  • 親族など、収入が安定した人を連帯保証人にする
  • 契約前もしっかりとした態度、服装で印象よくする
  • 家賃の目安は手取り月収の3分の1程度にしておく

契約者ご本人が転職活動中や学生といった境遇の場合は、親や兄弟などの収入が安定した人を連帯保証人にすることで入居審査に落ち辛くなります。
会社員やアルバイトの場合、支払い能力として年収や月収が見られますが、月収の3分の1程度の家賃設定であれば、入居審査に通りやすく、また住み始めてからの支払いも厳しくなり辛いでしょう。
また、契約までに不動産会社に何度か訪れることがありますが、身だしなみは清潔感を意識して、しっかりとした言葉遣いや態度をとるようにしましょう。

まとめ

入居審査に必要な書類や落ちる理由、落ちないためのコツについてご紹介してまいりました。
賃貸契約前に行われる入居審査では、入居者の支払い能力や人間性が見られます。
入居審査に落ちる人の特徴は下記の通りです。

  • 収入などの支払い能力
  • 身だしなみや態度など、人柄がよくない
  • 家族関係にない複数人での同居
  • クレジットカードなどで過去に滞納したことがある

入居審査に落ちないようにするためのコツとしては、服装や態度に違和感が無いようにするのはもちろん、連帯保証人を収入が安定している人に頼んだり、家賃は3分の1程度を目安にしたりするなどです。
入居審査の際にはぜひ参考にしてみてください。

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